
ファシリテーターとは?~対話をつなぎ、場を活かすプロフェッショナル~
ファシリテーターの役割とは?
ファシリテーターという言葉が馴染みない方もいるかもしれません。
また、聞いたことはあっても、具体的な役割を知らない方がいるのではないでしょうか。
ファシリテーターは、会議やワークショップ、対話の場において活躍します。
参加者全員がスムーズに意見を交換し、建設的な結論や新しいアイデアを生み出せるようサポートする対話の場を活かす、プロフェッショナル。
単なる「進行役」ではなく、議論が行き詰まったり、意見が一部の人に偏ったりしないよう、対話の場全体の空気を整えます。
ファシリテーターは、参加者全員が安心して話せる環境をつくる重要な存在です。
真庭市の対話カフェにおけるファシリテーター
真庭市の対話カフェは、共生社会の実現に向けたテーマで話が進められ、単なる意見交換ではなく、相手の価値観や背景を理解し合う「対話」を目的とした場です。
その中でもファシリテーターは以下のような役割があります。
場を温める
初めて参加する人にとって、緊張はつきもの。
ファシリテーターの役割は、自己紹介やアイスブレイクを通じて場を和ませ、参加者がリラックスできる雰囲気を作ることもそのひとつです。
公平な発言機会を確保する
ひとりが喋り続けてしまわないように、全員に発言の機会を与えます。
黙っている人の意見にも耳を傾けるため、配慮を忘れず、いろいろな考えを引き出すのも役目です。
対話の流れを整える
話題が広がりすぎたり、焦点がぼやけたりする場合は、対話の流れを整理し、議論が本来の目的から逸れないよう導きます。
ファシリテーターが必要とされる理由
いろいろな立場や価値観を持つ人が集まるため、時には意見の食い違いや衝突が起こる場合もあります。
様々なケースを想定しながら、進行を務めるファシリテーターの役割は、以下の2つです。
1.対話の促進
議論が滞ってしまったときは、ファシリテーターが適切な質問やフィードバックを挟み、対話を活性化させます。
例えば
- 沈黙の打開
- 意見の掘り下げ
- 共通点を探すための投げかけ
- 参加者を盛り上げるフィードバック
- 議論が堂々巡りになった時に
その場をリセットする言葉かけ
このように、直接解決策を提案するのではなく、適切な問いやフィードバックを挟んで、参加者がじっくり考え、発言できる雰囲気作りをしながら対話を促進させます。
2.多様性の受容と共感の育成
異なる価値観や意見が出たら、否定せず、どう理解し合うかを考えるのが対話カフェの目的です。
ファシリテーターは、参加者同士がお互いを尊重できるよう働きかけます。
たとえば、
- 視点を広げる問いかけ
- 共感を引き出すフィードバック
- 違いをポジティブにサポートする発言
- 意見の背景や理由に焦点を当てる言葉かけ
- 「お互いを尊重する」ことの再確認になる言葉かけ
このように、ポジティブな言葉かけを意識的にしていき、異なる価値観や意見を持つ人々が安心して参加できる雰囲気作りをする重要なポジションです。
次回のコラムでは、
「ファシリテーターになるには?」をテーマにお届けします。
この記事へのコメントはありません。