
対話カフェ Vol.3
テーマ:頼るって悪いこと?
2023年10月22日、TABIBITO SHOKUDO –旅人食堂-で「頼るって悪いこと?」をテーマに対話カフェが開催されました。
今回は11名の参加者が集まり、みんなで「頼ること」について語り合いました。
対話カフェのルール
- 何を言ってもいい
- 人の意見を否定しない
- 発言せずに聞いているだけでもOK
- 知識ではなく、自分の経験に基づいて話す
- 話がまとまらなくても大丈夫
頼るって難しい?
対話の前半では、「頼ること」についての体験談が語られました。
- 頼ることに苦手意識がある。「相手はどう思うかな」「お礼が必要になるな」など。でも頼られるのは嬉しい。
- お互いに信頼関係があれば、頼れるのではないか。
- 納得する理由があれば頼ることができる。
- 頼ることで人を傷つけないかが気になる。頼りたいけど、相手にどう思われるか気になってしまう。
- 頼りたくても話を流されることがある。
- すぐ頼る人もいるけど、自分の場合は「自分でしなくてはならない」と感じている。
- 相手との距離感によって、頼れるかどうかが変わる。
- 都会は人が多くても頼りにくいのではないか。田舎は頼りやすい環境だと思うけど、「お返しをしなくては」と気になってしまう。
- 同じ依頼であっても、人によって反応が違う。反応で「頼みやすさ、頼みにくさ」が変わると思う。
- 何も考えずに自然と相手とやりとりをしてきた。それがいつのまにか頼ってもらう環境をつくってきたことになっていたかもしれない。頼られていることにも気づいていなかった。
- 仕事であれば、人を頼ることができる。
- 仕事では後輩を育てるために、わざと動かない場合がある。少し助けを出したり、ヒントを与えたりするだけで頼らない。
- 一方で、家では人に頼ることが多い。頼ると甘えに関係があるのか?
なぜ頼れないのか?
後半の対話では、「なぜ頼れないのか?」について深掘りしました。
- 「できないから助けて!」と言えない。自分にプライドがあるのかもしれない。できない自分を認めたくないと思う。同時に「認めなくてはならない」とも思う。
- しかし「いよいよできない!」という場合は、頼らざるを得ない。
- 「頼る」ということが自分の中で大きくなり、頭でっかちになっているのかもしれない。
- 頼り頼られる関係が、面倒だと思ってしまう。
- 頼り頼られるという経験値が増え、慣れてきた。
頼り頼られること
対話を通じて、参加者たちは頼ることの意味や影響について考えを深めました。
- いろいろ頼り頼られる経験の中で、人をもっと好きになっていくのではないか。
- 人生経験を経て、「頼ってもいいか!」と割り切れるようになってきた。
- 耳が聞こえない人は、聞こえる人にお願いしにくいという状況があると思う。
- 一方で聞こえない同士でも頼る人、頼られる人がいる。
- 頼る/頼られるという関係であっても、べつに好きにならなくてはいけないというわけではない。
- 頼る/頼られるは、親切とお節介にも関わっているのではないか。お節介だから「助けて」と言われる前に助けているときがある。
- 親切とお節介については、立場によって意味が変わる。
- 「頼る」とひと口に言っても、人によって反応が違う。頼られてできる人もいれば、頼られてもできない人もいる。できる、できないは人それぞれなのではないか。
断ること
「断ること」についても意見が交わされました。
- 人から頼られた場合、断るのは悪いことなのだろうか?
- 昔は、上司の頼みが断れなかった。頼られたら、断るのが難しい。「頼む」と「頼る」には違いがあるのかもしれない。
- 頼る=お願いするということなのだろうか?
- 頼り方によっては、命令のように聞こえる場合がある。その場合、「一緒にやろう」と言えばいいのだろうか?
頼り・頼られるには
どうすれば頼られやすい言い方ができるだろうか?
- 先の上司の話で言えば、反対に上司や年上の人に頼むことはできるだろうか?
- やはり頼ることで、相手を傷つけないか。相手がどう思うか、が気になってしまう。
- 頼る/頼られるという環境づくりが必要。
- 「頼ってもいい」「ここなら頼れる」という場づくりが大切だと思う。
みんなの感想
最後に参加者たちから感想が述べられました。
「対話を通じて頼ることの意味について深く考えることができた」
「頼ることについてネガティブなイメージを持っていたけど、そう思わなくなった」
などの意見が出て、対話カフェの有意義さが再確認されました。
おわりに
今回の対話カフェでは、「頼るって悪いこと?」というテーマについて多くの視点から対話がおこなわれました。
次回の対話カフェも楽しみにしています!
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